2024年問題は運送業界だけの問題ではないと思う

連日、報道やその他の記事で2024年問題が取り上げられるようになってきた。ある地域では現状の7割の輸送量しか確保できない!とか日用品も現状の様に当たり前にお店に並ばなくなるとか!

ここ数年、半導体の問題で自動車を始め、電気製品でも生産の縮小が余儀なくされ、この余波でこれらを輸送している運送会社も輸送量の低下があった。何を主軸に運んでいるかで一概に輸送量の確保ができないという訳でもない。でも相対的に人員不足は弊社でも大きな問題であり収益に影響を及ぼしている。

でも、この問題は別の角度からも見なくては将来人員と車両を十分に確保しても、仕事がない!という状況に成り兼ねない。大手は先を見てどんどん策を講じて来る。鉄道や飛行機のへのシフトで輸送を確保する取組を始めている。製造メーカや大手商社がトラックが確保できなくなるから生産を縮小しよう等と考える訳もなく、人手が無くても利益を確保する策を着々と進めている。人材不足は輸送業界に限った事ではなく、あらゆる産業で問題視されているがやはり策を講じ始めている。ファミレスではロボットが料理を運んでいるし、鉄道の駅でも係員の無人駅も増えている。人が居なくても業務が成立する様、対策を講じるのは当然の事。

だからこそ!今、お客様にとってなくてはならない輸送会社として確固たる地位を確立しなければならないと感じている、これは私の中では相応の危機感となっている。少子高齢化で国内マーケットは縮小する事も鑑みると、輸送力過剰などという事も十分にあり得る。ロボットやAIに取って変わる時代も近いと言われている今、時流なので運賃上げて下さい!給与上げて下さい!と言っているだけでは将来痛い目を見そうな気がしている。